今回はドッグフード選びに役立つ情報として、ペット食育士にドッグフード比較を行っていただきました。
ここでは、ドッグフードの主原料となっている動物性たんぱく質やその内容、総合栄養食基準表記、添加物使用の有無、機能性成分(※1)の配合に重点を置いてご紹介致します。
(※1)機能性成分
基本的に犬の生命活動に必要不可欠ではないものの、健康維持において機能的効果が期待される成分。
一例として、股関節の健康維持であればグルコサミンやコンドロイチン。皮膚や被毛の健康維持であればオメガ3脂肪酸など。
少し前まではサプリメントを追加する形で与えていた成分が多いが、近年ドッグフードにおいてはこれら機能性成分が予め入っている商品も多い。
カナガンドッグフード
カナガンドッグフード チキン 2kg 価格:6880円(税込、送料別) (2020/11/18時点)楽天で購入 |
新鮮なチキンを使用!カナガンドッグフードの種類や特徴
・グレインフリー
・単一の動物性原材料
・化学合成添加物不使用
・4Dミート・副産物不使用
・コンドロイチン・メチルスルフォニルメタン(MSM)配合
カナガンドッグフードは、グレインフリー(穀物不使用)のプレミアムドッグフードを発売した先駆者的存在のメーカーで、アレルギー発症リスクが高いとされる穀類は不使用。
良質な動物性タンパク質を主原料に使用。
人が食べることのできる基準ともいえる新鮮なチキンを使用したドライフード、ウエットフードのラインナップがあり、離乳直後の子犬からシニアまで全年齢対象。
年齢による切り替えが必要ありません。
カナガンではチキン以外の動物性タンパク質を使用していないため、チキン以外の動物性たんぱく質にアレルギーがある犬にはおすすめです。
カナガンドッグフード1kg当たりの価格目安
楽天市場(2㎏)6,880円
1kg 3,440円 ☑プレミアムドッグフードの中でも高め
カナガンドッグフード主な動物性たんぱく質
チキン(配合比率:33%)
カナガンドッグフードの主原料は新鮮な鶏の生肉。チキンは人間が食べられる基準での品質という面では安心感があります。
カナガンドッグフード総合栄養食表記の有無 △
カナガンは、AAFCO総合栄養食の栄養基準を満たしていますが、独自の栄養基準に基づき製品開発を行っているため、総合栄養食に関する記載はありません。
アカナドッグフード
■アカナ アダルト・スモール・ブリード ドッグフード2kg(ACANA ADUL… 価格:4125円(税込、送料別) (2020/11/18時点)楽天で購入 |
グレインフリーにこだわるアカナドッグフードの種類や特徴
・グレインフリー
・原材料へのこだわり
・グルコサミン・コンドロイチン配合
・オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
アカナドッグフードの特徴は何と言っても原材料へのこだわり。
放し飼い新鮮鶏肉や天然太平洋カレイ、太陽の日差しを浴びて熟した新鮮フルーツや野菜などを使用して作られたプレミアムドッグフードです。
人工的なサプリメントを配合せず、動物の内臓や卵などを配合することで野生環境の食性に近い栄養バランスを再現。
年齢別製品や中型犬・大型犬用大容量パッケージもあり、ラインナップが非常に多い点も魅力です。
アカナドッグフード1kg当たりの価格目安
商品によって異なる
<アカナ・アダルト・スモール・ブリード1歳以上の場合>
楽天市場(2㎏)4,125円
1kg 2,063円 ☑プレミアムドッグフードの中では平均的
アカナドッグフード主な動物性たんぱく質
<アカナ・アダルト・スモール・ブリード1歳以上の場合>
新鮮骨抜き鶏肉 (12%), 鶏肉ミール (12%), 七面鳥肉ミール (12%)
アカナに配合されている鶏肉ミールは、地元農場産の新鮮な肉のレバー、ハツ、腎臓、軟骨などの部位を使用しており、これらは自然のサプリメントと呼ばれるほど栄養豊富な部位です。
通常、ドッグフードにおいて~ミール表記がある原材料の場合、4Dミートが使用されている可能性があるという観点から避けられますが、アカナにおいては敢えて内臓も配合することで、より栄養バランスが整うよう工夫されています。
4Dミートとは?
・DEAD(屠殺以外の理由で死んだ動物肉)
・DISEASED(病気を発症している動物肉)
・DYING(死にかけていた動物肉)
・DISABLED(何かしらの障害を持った動物肉)
アカナドッグフード総合栄養食表記の有無 〇
アカナは、総合栄養食表記のあるドッグフードです。
肉類80%を使用!オリジン
オリジン オリジナル 2kg ドッグフード 【2017 リニューアル 正規品】 価格:5610円(税込、送料別) (2020/11/18時点)楽天で購入 |
オリジンドッグフードの種類や特徴
高たんぱく質・低炭水化物
原材料へのこだわり
グルコサミン・コンドロイチン配合
オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
オリジンドッグフードの製造販売元であるチャンピオンペットフーズ社は、カナダで25年にわたり原材料の調達から製造、販売まで一貫した体制でペットフードを作り続けている老舗メーカー。
徹底したこだわりで選び抜いた原材料や、生物学的に犬にとって理想的だと考えられるドッグフードの製造開発において、これまでに数々の受賞歴があります。
オリジンドッグフードはラインナップが豊富に揃っているため、食物アレルギーを中心に愛犬に適したドッグフードを選ぶことができるのが特徴。
種類によって原材料が異なりますが、全般的に良質な素材を使用することでより自然に近い犬の食生活を再現するための工夫がされています。
オリジンオリジナルに関しては、最高級ランクの肉類80%:フルーツと野菜20%:穀物0%という黄金比率ともいえるべくバランスで原材料が調整されているのが特徴です。
オリジンドッグフード1kg当たりの価格目安
商品によって異なる
<オリジンオリジナルの場合>
楽天市場(2㎏)5,610円
1kg 2,805円 ☑プレミアムドッグフードの中ではやや高め
オリジンドッグフード主な動物性たんぱく質
<オリジンオリジナルの場合>
新鮮チキン,新鮮ターキー
放し飼いの鶏や七面鳥などの新鮮食材を使用。
肉の配合割合が85%と高めです。
チキンやターキーは、比較的食物アレルギー発症リスクが少ないといわれており、低脂肪で嗜好性が高いのも魅力です。
犬の植生プレミアムドッグフードに複数種の動物性タンパク質を配合するケースは、ここ最近のプレミアムドッグフード業界で主流になりつつある手法です。
あえて複数種を配合することでより自然環境に近い食生活となり、アレルギー発症リスクを下げるという栄養論に基づいています。
オリジンドッグフード総合栄養食表記の有無 〇
オリジンオリジナルは、総合栄養食表記のあるドッグフードです。
ドットわん
ドット わんドッグフードの種類や特徴
- 化学合成添加物不使用
- 原材料のこだわり
ドットわんは化学合成添加物を使用せず、茹でる、蒸す、炊くといった人の食事と同じ調理法で作られています。
その他、原材料別の産地記載表記がされているのが特徴。
全てのドッグフードが国内製造で、安心感に拘りを持ったプレミアムドッグフードです。
ドライフードは500gのミニサイズパッケージなので、愛犬の気分や好みに合わせて牛、鶏、魚、豚とローテーションをしたりブレンドしたりとアレンジも楽しめます。
1kg当たりの価格目安
<ドットわん牛ごはん-Red mindの場合>
楽天市場(500g x 2個)
1kg 3,828円 ☑プレミアムドッグフードの中でも高め
主な動物性たんぱく質
<牛ごはん-Red mindの場合>
牛肉
粗たん白質 30.0%以上。
全て検査済の国産牛を配合しており、牛エキスに関しては厳しい基準をクリアしたものを使用。加熱処理を済ませてから配合しています。
総合栄養食表記の有無 〇
ドットわん牛ごはん-Red mindは、総合栄養食表記のあるドッグフードです。
ブッチ ドッグフード
ブッチドッグフードの種類や特徴
- グルテンフリー
- 化学合成添加物不使用
- 原材料へのこだわり
- オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
- 高たんぱく質
ブッチのプレミアムドッグフードは、ニュージーランド産(環境規制が世界一厳しい国だといわれている)の原材料を用いて、生肉とほぼ同等の栄養成分&水分含有量(70%程度)になるよう、独自の製法で作られています。
これまでのドライフードやウエットフードとはまた別の、新たなタイプのプレミアムドッグフードです。
大きなソーセージのようなパッケージがインパクトがあり、近年話題を集めています。
ブッチのプレミアムドッグフードは子犬からシニアまで与えることができ、手作り食のトッピングとしても使用できます。
1kg当たりの価格目安
<ブラック・レーベルの場合>
楽天市場(2㎏ x 2本)5,720円
1kg 1,430円
☑ kg計算で考えると価格は安いが、水分量が多いため給与量を考慮するとプレミアムドッグフードの中ではやや高め
動物性たんぱく質
最大で92%
ビーフ、ラム、チキン
新鮮なニュージーランド産ビーフ、ラム、チキンを使用。
ニュージーランド行政機関の第一次産業省による、厳格な検査に合格したヒューマングレードの原材料のみを厳選しています。
これらの原材料は生産者から冷蔵状態で毎日納品され、納入後数時間のうちに加工・製品化され、まさに生に近い状態のままで愛犬に与えることができるよう工夫されています。
総合栄養食表記の有無 〇
ブッチのブラック・レーベルは、総合栄養食ドッグフードです。
まとめ
今回は、5つのプレミアムドッグフードについて特徴をまとめました。
ドッグフードを選ぶときは、何より愛犬の体に適したドッグフードを選ぶことができるように、飼い主さん自身がしっかりフードの特徴や原材料などを確認することをおすすめします。